八木橋 昇

 Noboru Yagihashi


揺るぎない信念とデザイン感覚に裏打ちされた「かたち」のバランス
温かな記憶のように、日々の食卓に程よく馴染むうつわたち

滋賀県信楽にある山のそばの工房で作陶されている八木橋さん。

箱根美術館で出会った信楽焼の古い壺や甕がもつおおらかな空間
魅力に引き込まれたのが、信楽に工房を構えるきっかけとなったそうです。
九州の職人が作り上げた厚さ30cmもある大きな欅の一枚板から作られた
蹴轆轤の上で手と足の動きと土を連動させながら
美しいリズムの中、存在感がありながら軽やかな器が生まれます。

一見アンティークと見間違うほどの佇まいと
今のライフスタイルを意識した、口当たりが良く、緊張をほぐしてくれるような器たち。
単なる「懐かしさ」では終わらない、味わい深い魅力で溢れています。
その絶妙なさじ加減が多くの人を魅了しているのではないでしょうか。