工藤和彦

Kazuhiko Kudo

北海道の広大な牧草地に降り積もった2億年前の黄砂と
広葉樹の木灰、母なる大地そのものを写し取ったような器たち


工藤さんは、信楽焼を学んだあと、北海道の剣淵町に仕事で赴き
そこで北海道の大地に眠る粘土に興味が湧き、研究が始まったそうです。

土の掘り起こしから、楢や白樺から取れる貴重な木灰の採取
北海道の厳しい冬の壮絶な雪との戦い、すべて自分の手を使って向き合う。
そんな大自然への畏敬の念が、器そのものに憑依しているようです。

黄粉引や白樺ホワイトなど他では味わえない色味とゆったりとしたフォルムは、
和食や定番の家庭料理はもちろん、料理の国籍を超えて包み込んでくれます。
土に粘りがあるためか非常に丈夫なのも、長年使っていて感嘆するポイントです。